日本は四季の国。春夏秋冬の移ろいが、暮らしに、風習に、食べ物に、四季折々の彩りを添えてきました。食いしん坊の人にとっては暮らしの中で一番ビビッドに感じられる四季は旬の食べ物かもしれませんね。四季と食べ物を巡るエピソードで人とごはんのつながりを辿る「ごはん歳時記」 です。
梅雨を控えて、そろそろ田植えが終わるころですね。 緑色の苗が植えられた田んぼは、美しい日本の初夏の風景です。 そんな時期、大学生の皆さんは就職戦線真っ最中。 早々に内定を出すことを「青田買い」なんて言います。 では「青田」の意味、知ってますか?
この春から新生活を始めた人にとっては、 ゴールデンウィークは初めての連休。 山登りに例えれば、やっと1合目を登り終えたところでしょうか? 合(ごう)はお酒やお米の単位のはずなのに、 なぜ登山の目安に使われるのでしょうね? お米の単位「合」について、ちょっと見てみましょう。
春はフレッシュな新入社員や新入生がやってくる季節。 いろんな分野で新米さんがデビューします。 でも、どうして新人やルーキーのことを「新米」と呼ぶんでしょうか? 私たちが日ごろよく使う言葉には お米やごはんを語源にする言葉が意外とたくさんあるようです。
【ごはん歳時記 3月】 お彼岸は「おはぎ」?それとも「ぼたもち」?
お彼岸が近づくと、春がやって来た感じがしますね。 お墓参りして、お花をお供えして、ご先祖様に手を合わせる。 さて、そのあとは「おはぎ」ですか?「ぼたもち」ですか? 諸説あるようです。
12月になればそろそろ気になるお正月。そしてお米+お正月すぐに思いつくものといえば、お雑煮におもち。お雑煮の中身は地域によって実に様々なバリエーションがあるようですが、おもちの入らないお雑煮はありません。 ところであなたのお家のお雑煮、おもちは丸いですか?四角いですか?
【ごはん歳時記 11月】秋の実りに感謝をささげる日だった「勤労感謝の日」
11月23日は「勤労感謝の日」ですが、戦前は「新嘗祭」という収穫に感謝する神道のお祭りが行われる日だったんです。秋は実りの季節。その中でも収穫を象徴するのはお米。「新嘗祭」のお供え物でも、お米は主役です。
10月はみのりの秋、真っ盛り。お米は新米。山には栗やキノコがいっぱい。 旬の食材を使っての炊き込みごはんが、食欲の秋をますます盛り上げてくれます。なかでも、大きな栗の入った栗ごはん、おいしいですよね。
【ごはん歳時記 9月】お祝いごとに欠かせない、めでたいお赤飯。
9月は敬老の日、お彼岸と休日が続きます。長寿のお祝いの席に欠かせないメニューと言えば、やっぱりお赤飯。 ほんのりと赤いお赤飯の色合いは、いかにもおめでたいですね。 でも、なぜ「おめでたい」=「お赤飯」という習慣ができたんでしょうか?
暑さに負けないごはんといえば、やっぱりうな丼。でもどうして「土用丑の日」=「ウナギ」になったんでしょうね?由来はともかく、夏のスタミナ食の元祖かも。
じめじめした梅雨の季節がやってきました。イヤですねえ。梅雨から食べ物を連想すると何に繋がりますか?梅雨→梅→梅干しでしょうか?この梅干し、梅雨時には欠かせない食材、かもしれません。
【ごはん歳時記 5月】五月晴れに似合う「かやくご飯」の「かやく」は何?
気持ちいい晴れの日が続く五月は、食欲も旺盛。白いごはんにいろいろな具材を加えると、ますますご飯が進みます。炊き込みご飯、お赤飯、チャーハン、ピラフ、おかゆ・・・・。ところで「炊き込みご飯」と「かやくご飯」、何が違うんでしょう?
そろそろお花見の季節ですね。桜を愛でながらの一献も粋ですが、「花より団子」とおっしゃる方も多いことでしょう。桜といえば「桜餅」。今月はごはんからちょっと寄り道をして和菓子の世界へ。
【ごはん歳時記 3月】ひな祭りとお米の、切っても切れない関係
ひな祭りには欠かせないメニューがいっぱいありますね。 「ちらし寿司」「ひし餅」「雛あられ」「白酒」、これみんな素材は「お米」。 お米の国ニッポンのお祭りとお米の、切っても切れない深い縁です。
そろそろ節分が近づいてきましたね。昔は「節分」といえば「豆まき」しかありませんでしたけど、最近では「恵方巻き」が人気のようです。コンビニのおかげですっかり全国区になった感のある「恵方巻き」の正体、ごぞんじですか?