今も日本各地で、小正月の行事はさかんに行われています。取り払った注連縄や門松などの正月飾りを持ち寄って焼く「とんど焼き」や「左義長」は、ご存知の方も多いでしょう。また五穀豊穣や養蚕の成功を祈る餅花づくりや繭玉作りも季節の風物詩として受け継がれています。
そして、この小正月に欠かせない食べ物が「小豆粥」。古くは『土佐日記』や『枕草子』にも、小正月に小豆粥を食したと記されています。小豆の赤い色には邪気を払う力があるとされ、小豆粥には無病息災の祈りが込められていました。
本格的に土鍋を使って洗った白米と小豆からコトコト炊いて作るもよし。レトルトや冷凍ごはんに無糖のゆで小豆を加えたお手軽バージョンでもよし。もっと簡単便利を狙うなら、お赤飯に水を加えて一煮立ちさせる超簡単レシピも。
さらに鏡開きしたお餅を加えれば、ご利益増強! 昔の人も食べた小豆粥で、今年も良き運と縁を引き寄せていきましょう!
好きが高じて食をテーマに20余年、食べては書く日々を送るライター・エディター。