【第182回】問題:政府備蓄米

「政府備蓄米」…というものがあります。
最近は滅多にありませんが「お米が穫れない…」…いわゆる「大凶作」で国民が食べるお米が不足すると困るため、政府は一定量のお米を生産者から買い入れて保管しています。
この「政府備蓄米」。 当然のことながらお米は毎年収穫されます。そのため備蓄米は段々と増えてきます。そこで増えたお米は古い順から処分されます。 以前は古くなったお米は民間に販売していましたが、今は飼料用として民間に売却されています。
問題
さてここで問題です。
古くなったお米を「非主食」として販売されている背景に当てはまるものを次のア~エから選び記号でお答えください。
ア.古米となったお米の方がかえって豚や鳥が良く食べるから。
イ.もともと備蓄に回っているお米は飼料用の品種がメインだから。
ウ.古米化が進んでいてとても人間が食べる代物ではないから。
エ.主食用として販売すると米余りに拍車がかかるから。
■正解
答えは、ページをスクロールしてくださいね!
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エの「主食用として販売すると米余りに拍車がかかるから。」でした!
備蓄米の目的は問題文中にあるように「いざ」というときのための備えですが、それと同時に価格調整の役割もあります。例えば備蓄米の買い入れ価格を高くすれば生産者はそちらにお米を回すため、結果として一般消費者が食べるお米の供給量が減り、お米の値段が上がります。
ただでさえ米余りが深刻な現状では、政府は滅多なことではお米を市場に放出はしません。最近では東日本大震災の後、福島県の生産量が落ちたため、それをまかなうという名目で放出したことがありました。 ちなみに、以前の備蓄方式を「回転備蓄」、現在の備蓄方式を「棚上備蓄」と言います。
ウ…備蓄米はきっちりと温度や湿度を管理した倉庫で保管されているため、古米化はあまり進んでおらず、食用にするには申し分ありません。
お米ファンの更なる増大に向け、今日もせっせと精米・配達・情報発信に務めてます。モットーは「楽しくなければお米ではない!」