【第173回】問題:種籾から出る茎の数

お米はひと粒の種籾から多くの米粒が出来上がります。種籾を発芽させた後は「苗→分げつ→出穂→開花→実り」という流れで成長しますが、このうち籾が目に見える形で出てくるのが「出穂」の段階です。
籾の数はこの出穂段階でどれだけの穂が出るかに左右されますが、その前にどれだけ茎が分かれるのかも大きなポイントです。この茎の数だけ穂が出てくるためです。
問題
さてここで問題です。
生産者が管理している田んぼにおいて、種籾一粒から分かれる茎の数に最も近いと思われるものを次のア~エから選び、記号でお答えください。
ア.5本
イ.10本
ウ.50本
エ.100本
■正解
答えは、ページをスクロールしてくださいね!
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イの「10本」でした!
但し、野放図に管理していると50本近くまで増える可能性がありますが、あまり増えると米粒一粒一粒が小さくなってしまうため、プロの方はそこまで増やすことはありません。
ひと粒の種籾が成長して出来る茎数は10本程度、一穂の籾数は70~100粒くらいと言われています。この辺りは品種は産地、生産者さんの技術により様々ですが、おおよその数字は憶えておきましょう。
ここからお分かりにのように、1粒の種籾から出てくる米粒はおよそ1000粒近くになるわけです。このように一粒からどれだけの米粒が出来るのかを示す言葉を「収穫倍率」と言います。米は他の穀物に比べてこの収穫倍率が高いことが特徴です。
お米ファンの更なる増大に向け、今日もせっせと精米・配達・情報発信に務めてます。モットーは「楽しくなければお米ではない!」