栄養素のかたまり、胚芽はしっかり残っています。
普通の白米は玄米からぬか層と胚芽を全部取り去ってしまいますが、胚芽米はぬか層はきれいに取ってありますが、胚芽は80%以上残った状態にしてあります。胚芽は米つぶがイネとして成長する時に必要とされるエネルギー源となる栄養素をたっぷり貯めこんでいる部分です。胚芽米が玄米と比べても見劣りしない栄養分を保っているのは、栄養素のかたまりとも言える胚芽がちゃんと残っているからなのです。
炊き上がりの味は白米並みのおいしさです。

ただしぬか層は白米と同じように取り去られていますから、炊き上がりは普通の白米とおなじ、ふっくらおいしい白いごはんになります。玄米のボソボソ感やちょっと茶色いごはんはどうも・・・と言われる方でも気にせず食べられるおいしさです。
しかも胚芽米で炊いたごはんには、食物繊維は白米の2倍以上、ビタミンB1は約3倍含まれ、白米にはほとんどないビタミンEも入っています。
特にビタミンB1が不足すると人間はイライラしたり乱暴になったりするという研究結果もあるそうで、単に体の健康だけでなく、心の健康にもビタミンB1は重要な役割を果たす栄養素と言えそうです。
冷めてもおいしく食べられる新しい胚芽米も登場。
胚芽米は玄米の持つ栄養素と、白米の持つ食感の両方を備えたすぐれもののお米です。よく食べられているうるち米にはアミロースというでんぷんが17~19%程度含まれていますが、このアミロースがもっと少ない低アミロース米から作った胚芽米は、もちもち感が強く冷めてもおいしく食べられます。冷めてもおいしいから、お弁当に入れたり、おにぎりにして出かけたりする時に最適なお米です。
最近では品種改良も進んでいます。「はいごころ」という品種は、胚芽の部分が普通のお米よりも大きくなっています。ですから「はいごころ」で作った胚芽米は、胚芽の栄養素をより多く含んだ胚芽米になります。
見かけは普通のお米と大きな違いはありませんが、胚芽米は着々と進化する最先端のお米と言えるかもしれません。

はいごころ。胚芽が大きい