【第166回】問題:炊飯における水の量

今回は「炊飯における水の量」についてです。
炊飯において、水分量は非常に大事です。
但し、洗米や浸漬で米に吸い込まれた水の量及び炊飯時に加水した水のすべてが炊飯時において米粒の中に残るわけではありません。当然、ある程度の水分は蒸発して釜の外に出るわけです。
問題
さてここで問題です。
浸漬後のお米に加水をした場合の重さよりも出来上がったごはんの重さは軽くなっていますが、どの程度軽くなる場合が多いでしょうか?当てはまる数字に最も近いものを次のア~エから選び記号でお答えください。
ア.おおよそ5~10%軽くなる
イ.おおよそ25%軽くなる
ウ.おおよそ50%軽くなる
エ.おおよそ80%軽くなる
■正解
答えは、ページをスクロールしてくださいね!
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アの「おおよそ5~10%軽くなる」でした!
炊飯は「煮る・蒸す・焼く」の複合加熱と言われており、最後は「焼く」状態になります。それでも極端に水分が無くなるわけではないことは、ごはんを盛った時の見た目の状態でお分かりになると思います。
また米粒の水分は生米の状態では15%ですが、それが炊飯後には約65%までに増えています。そうすることによりごはん自体の重さはもともとの生米よりは約2.2倍ほどに増えています。それでも蒸発した分、炊飯前よりは重さが軽くなっているのです。
なおよく「炊飯にはどれくらいの水分量がいいのでしょうか?」という質問を頂戴しますが、炊飯器具や火力の強さ、好みのごはんの出来上がり状態により様々なため、一概には言えません。電気炊飯器ごとに加水の目盛りがついているのは、その電気炊飯器における水分量の最適ラインを示しているからなのです。
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