【第149回】問題:暑さに強い米

8月に入って真夏の厳しい暑さが続いています。
各地の田んぼではほとんどの地域においてお米の穂が出ています。
この時期に暑くなることは稲にとって非常に良い環境です。これは僕個人の感想ですが、今年の出来栄えは期待できるのではと思っています。
ただ、この暑さがあまりに続くと今度はお米の品質が下がってしまいます。お米は暑すぎても寒すぎてもダメなのです。
問題
さてここで問題です。
暑さに強い・寒さに強いお米の品種の組み合わせとして間違っているものを次のア~エから選び、記号でお答えください。
ア.暑さに強い:にこまる/寒さに強い:ひとめぼれ
イ.暑さに強い:つや姫/寒さに強い:ササニシキ
ウ.暑さに強い:さがびより/寒さに強い:コシヒカリ
エ.暑さに強い:新之助/寒さに強い:はえぬき
■正解
答えは、ページをスクロールしてくださいね!
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
イの「暑さに強い:つや姫‐寒さに強い:ササニシキ」でした!
つや姫は暑さに強い品種ですがササニシキは寒さに弱い品種です。ササニシキは良食味米としてかつてはコシヒカリよりも生産量が多かった品種ですが、寒さに弱いことがネックとなって、今ではあまり栽培されていません。
昔から「冷害」という言葉がある通り、日本における稲作は常に寒さとの闘いでした。北海道などでお米の収量が落ち込むのはこの寒さのせいです。このように今でも冷害はありますが、かつてのようにほぼ全滅というところまではいかないようです。それは品種改良と生産者の技術向上によるものです。
そして最近ではむしろ異常な暑さが問題になっています。お米はもともと暑い地域の作物なので暑くともお米は出来ます。しかしあまりに暑いと粒が割れたりしっかりとでんぷんが詰まっていなかったりで、品質が悪くなるのです。上記選択肢のうち、暑さに強い品種を見るとすべて比較的最近の品種であることが分かります。
お米ファンの更なる増大に向け、今日もせっせと精米・配達・情報発信に務めてます。モットーは「楽しくなければお米ではない!」