梅雨になると気温も湿度も急上昇。気候の変化についていけず体調を崩す人も少なくありません。
この季節、注意したいのが熱中症です。コロナ禍でマスクが欠かせない今、エアコンを使って暑さを避けたり水分を適切にとるなどの対策を。
東洋医学の考え方では、湿度が高い時期は消化器官に疲れが出やすく食欲が落ちたり、体に余分な水分が溜まりやすいと言われます。
この時期に大切なのは、胃腸を冷やすお刺身などの生モノは減らし、飲み物も冷たいものは避けて常温か温かいものをとること。食材としては(1)胃腸の働きを高めるトウモロコシやキャベツ、鶏肉、お米や、(2)体にこもった湿気や水分を取り去るキュウリや冬瓜、そら豆など、(3)辛味成分が発汗を促すミョウガやショウガ、ネギなどをうまく組み合わせると良いでしょう。
おすすめのごはんレシピは、梅とミョウガのごはん。直火を使わず作れて、梅干しの酸味とミョウガの香り&辛味が食欲を呼び起こします。
作り方は簡単。塩揉みしたミョウガと、種を取り除いて叩いた梅干しをごはんに混ぜるだけ。好みで青紫蘇の千切りや炒りゴマを加えてもOKです。
撮影「Takashi Maki」
これに冬瓜とチキンの煮物やスープ、キュウリの塩揉みがつけば、献立としては完璧!
冬瓜は厚めに皮を剥いてから、大きめのひと口大にカット。水から茹でて、柔らかくなったら鶏ガラスープの素を入れて、冬瓜が透明になったところで火を止め、そのまま放置。冷める間に冬瓜に味が染み込んで美味しくなります。
食欲を失いがちな梅雨だからこそ、きちんと食べて体調管理を。来るべき夏に負けない体づくりを心がけましょう。
好きが高じて食をテーマに20余年、食べては書く日々を送るライター・エディター。