【皐月の開運ごはん】風薫る端午の節句のちまきで難避け厄払い

【皐月の開運ごはん】風薫る端午の節句のちまきで難避け厄払い

山が新緑に輝き、さわやかな風が吹き抜ける五月。青い空に鯉のぼりが元気よくはためく頃となりました。5月5日は二十四節気の立夏となり、暦の上ではもう夏が始まります。 心地よい天候とは裏腹に、こうした季節の変わり目には誰しも体調を崩しがちです。古くから伝わる難避け厄除けの食べ物には、節目節目を健やかに過ごせるようにという祈りがこもっているに違いありません。


5月5日といえば端午の節句。古くは中国で5月5日の節句日に、菖蒲などの薬草を刻み酒に混ぜて飲み厄除けとしていたという記録があります。それが日本では宮中行事として取り入れられ、やがて端午の節句に菖蒲や蓬などの薬草で作った薬玉を贈り合うようになったと伝わっています。

もともと日本には、この時期に田植え前に穢れを払い清める「五月忌み」という習わしがあったと言います。田の神を迎えて行われる田植えは神聖な儀式であり、それを執り行う早乙女が精進潔斎のため、田植え前に菖蒲や蓬で屋根を葺いた家に籠もったのだとか。

菖蒲や蓬を軒先に吊るす習わしや菖蒲湯は、こうしたところに起源があるのでしょう。


端午の節句に欠かせないのが、ちまき。笹で巻いたちまきは、やわらかい餅生地に笹の香りがほのかに移り、初夏を感じさせます。実はこのちまき、中国の故事にちなんだもの。難避けの縁起物として知人や親戚に配る風習があり、それが節句行事と一緒に日本に伝わったのだと言われています。

笹は防腐や抗菌に良いとされる成分が含まれており、日本では古くから暮らしに取り入れられてきました。急に気温が上がり食べ物にも気を使わなければならないこの時期、笹を使うことは実に理にかなっています。
コロナ禍の今だからこそ難避け厄除けを願って、先人の知恵と健康への祈りが詰まったちまきを食べてみませんか。

この記事のライター

好きが高じて食をテーマに20余年、食べては書く日々を送るライター・エディター。

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