【第151回】問題:寒さとお米の収量

お盆も過ぎ夏の終わりが近づいてきました。
今年の夏は危険なほどの暑さが続いたかと思いきや、停滞する秋雨前線の影響で先週から記録的な大雨となり、各地で厳重な警戒が続いています。この大雨の期間は全国的に日中の気温も上がっておらず、5日連続で猛暑日地点ゼロ、真夏日地点も100地点以下となりました。真夏日地点が5日以上連続して100地点以下なのはこの10年間なかったそうです。
そんな時に気になるのはお米の収量です。お米の穂が出る時期にあまりに寒いと実が十分に稔らないのですが…。
問題
さて、ここで問題です。
寒さとお米の出来具合等について正しく述べているものを、次のア~エから選び、記号でお答えください。
ア.東北地方のうち、特に日本海側がやませという風の影響で気温が上がらない。
イ.寒い時期が続くとかえって稲の病気は少なくなる。
ウ.気温が上がらない時期には、田んぼの水を深くはって稲を守る方法がある。
エ.こういった冷害が起こると、東北地方の作況指数は上がってしまう。
■正解
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ウの「気温が上がらない時期には、田んぼの水を深くはって稲を守る方法がある。」でした!
夏に東北地方の太平洋側にふく冷たい風をやませと言います。稲が寒さの影響で稔りが悪くなる被害を冷害と言いますが、東北地方で起こる場合はたいていはこのやませが原因です。
また低温、長雨が続くと田んぼではいもち病という病気が流行り、米の収量が落ち込んでしまいます。
こういった冷害から稲を守るには、例えば田んぼを深水で管理する方法があります。水を深くはることにより稲を外気よりも暖かい状態にして守るのです。
お米ファンの更なる増大に向け、今日もせっせと精米・配達・情報発信に務めてます。モットーは「楽しくなければお米ではない!」