【第91回】問題:米の加工品

お米は「ごはん」として食べるだけではなく、加工して形を変えて、若しくは他の食べ物の原料として活用されてきました。その活用の範囲は非常に多岐にわたります。玄米のままか、白米にするのか。白米にしたあとで加熱するのか、しないのか。加熱したものを潰すのか、そのままの形で残すのか。加熱方法にも「炊く」「蒸す」「炒める」のどれなのか。加熱した後にどのような形、例えば「おにぎり」「リゾット」「お餅」…数え上げたらキリがありません。
問題
さて…そんなお米の活用方法ですが、まず米を加工する前提として「米粒をそのまま使用するのか、粉砕するのか」という分かれ道があります。
ここで問題!次のア~エで示した加工品のうち、米粒を粉砕せずに利用している食べ物はどれでしょうか?
ア.米粉パン
イ.ビール
ウ.ビーフン
エ.きりたんぽ
■正解
答えは、ページをスクロールしてくださいね!
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エの「きりたんぽ」でした!
きりたんぽとは、ごはんを活用した秋田県の名産品です。ごはんをつぶつぶ感を残しながら潰したものを棒に巻きつけ、その状態で囲炉裏などで焼きあげ、最終的には竹輪のような状態に仕上げる食べ物です。米粒を粉砕した場合は米粉や白玉粉になりますが、お餅やきりたんぽはいったんお米を「ごはん」としてからつぶします。そこが大きな違いです。
お米は粒のままで食べた方が体内でのでんぷん吸収に時間がかかるため、パンやうどんなどど比べて血糖値が上がりにくいと言われています。そのため粒で食べる方がお米の特徴を生かした調理方法と言えますが、そこはお米と長い時代付き合ってきた日本人の知恵。米を「粒状」で食べる…だけに止まらず、色々な形に加工し、様々な活用方法を発明してきました。こういった活用方法から、日本の食文化における「お米」の重要性が改めて認識できますね。
お米ファンの更なる増大に向け、今日もせっせと精米・配達・情報発信に務めてます。モットーは「楽しくなければお米ではない!」