おなじみ、冷凍食品の定番です。

スーパーやコンビニの冷凍ケースには欠かせない定番商品と言えば、冷凍のチャーハンやピラフ。
最近では冷凍おにぎりも揃っていますね。調理後のごはんを零下40℃まで急速冷凍してあるので、零下18℃以下なら約1年間保存がききます。食べる時は解凍して温めるだけ。技術の進歩で味も高級店並みです。
売上急上昇中の包装米飯。

冷凍ごはんと同じように電子レンジで加熱するだけで食べられて、しかも常温保存できる包装米飯は急速に売り上げが伸びています。
特に無菌状態で炊いたごはんを密閉容器に詰めた無菌包装米飯(いわゆるパックごはん)は保存食としてだけでなく、お年寄りや単身家庭の常食として売上が伸びています。

同じように調理したごはんを密閉包装した後に加熱殺菌したものがレトルト米飯です。
レトルトは加熱殺菌しているので無菌包装よりも長く保存できます。逆に無菌包装は加熱されていないのでビタミン類の成分がそのまま含まれています。
宇宙食にも使われるアルファ化米。

ちょっと聞きなれないかもしれませんが、アルファ化米というごはんも注目され始めています。
炊いたごはんを熱風乾燥もしくは冷凍乾燥させた乾燥米飯のことです。お米に含まれるでんぷんを糊化(アルファ化)させて保存するのでアルファ化米とも言われます。長期保存がきき、水やお湯で戻すだけで食べられるので、災害時の非常用備蓄食として使えます。
この特徴を生かして「白飯」「赤飯」「山菜おこわ」「おにぎり」4種のアルファ化米食品が宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙日本食として認証を受けています(※1)。
長期保存が得意な缶詰米飯。

保存食と言えば、缶詰を忘れてはなりません。
ごはんの缶詰はあまりなじみがありませんが、製法の一例としては調理後のごはんを缶に詰めて密閉、その後高温で殺菌します。食べる時には熱湯に15分ほど浸けて温めます。缶詰は常温で3年程度は保存できますから、非常用備蓄食品にも向いています。
保存性や利便性だけでなく、味やメニューの面でもどんどん充実してきた加工されたごはん類は、私たちの食生活の幅を広げるのに大きく役立っています。
