【ごはん歳時記 5月】五月は新生活の1合目?

【ごはん歳時記 5月】五月は新生活の1合目?

この春から新生活を始めた人にとっては、 ゴールデンウィークは初めての連休。 山登りに例えれば、やっと1合目を登り終えたところでしょうか? 合(ごう)はお酒やお米の単位のはずなのに、 なぜ登山の目安に使われるのでしょうね? お米の単位「合」について、ちょっと見てみましょう。


ごはん歳時記

日本は四季の国。
春夏秋冬の移ろいが、暮らしに、風習に、食べ物に、
四季折々の彩りを添えてきました。
食いしん坊の人にとっては
暮らしの中で一番ビビッドに感じられる四季は
旬の食べ物かもしれませんね。
四季と食べ物を巡るエピソードで
人とごはんのつながりを辿る「ごはん歳時記」
さて今月は「合」です。

1合目はやっぱりお米に由来している

山頂上に向かう登山道を「1合目」「2合目」と区切るのは、どうやらお米から来ているようです。枡に入れたお米を逆さまにして盛り上げると山の形になるので、登山道の目安にお米の単位である「合」を使ったと言います。
また登山の苦しみを人生の苦難「劫」に例えて、同じ読みの「合」を使ったという説もあります。

お米一合は何グラム?

本来のお米の単位である一合(ごう)は容量にすると約180ml。重さにすると150gぐらいです。
十合で一升(しょう)、十升で一斗(と)、十斗で一石(こく)です。

江戸時代には一石のお米は、人一人が1年間に食べるお米の量に当たるとされていたそうです。いわばお米が生活水準を示す基準値だったので、一石という単位は江戸時代の藩の規模を示す単位や、武士の給料や地位を示す値としてよく使われていたのです。

加賀百万石って、どんだけ?

時代劇などで「加賀百万石」という言葉、よく聞きますよね。前田家が治めた加賀藩、現在の石川県の繁栄ぶりを示す数字です。百万石というのはお米の重さに換算すると、約15万トンということになります。
では現代の石川県ではどのぐらいお米がとれているんでしょうか?
2017年度の統計によれば、石川県で収穫されたお米は約13万トンとのこと。現代でも百万石に近い数字ですね。
2017年度には石川県で開発された新しいブランド米「ひゃくまん穀」という品種もデビューしています。

「起きて半畳、寝て一畳、天下とっても二合半」

こんなことわざ、ご存じでしたか?
「人間は起きている時は畳半畳、寝る時は畳一畳のスペースがあれば十分。ごはんもどんな贅沢したところで二合半もあれば満腹になる」という意味。倹約を奨め、贅沢を戒める言葉です。

一石は人一人が一年間に食べるお米の量だという話をしました。
1石=お米150kgですから、一日当たりにすると、150kg÷365日=約410g消費するということ。
お米は1合で約150gですから、410g÷150g≒2.7合、なるほどことわざ通り、人一人が一日に消費するお米はだいたい2合半。
そのくらいあれば、ちゃんと食べて行けるという教訓だったのです。

現代人なら1合でも十分?

2合半のお米を炊いてごはんにすると、だいたいお茶碗5杯分ぐらいになります。これを1日で食べるとすると、朝晩2杯、お昼に1杯って感じでしょうか。
お米主体の食生活だった時代なら、このくらいごはんを食べたでしょうが、食材のバリエーションが豊かになった現代では、一日にごはんを5杯食べるという人は少ないかもしれません。

実際に日本人が消費するお米の量はずっと減り続けており、2017年度では平均で52kg/年という数字になっています。1年に1石(150kg)どころか、その1/3しか食べなくなったということです。
つまり現代人は、1日にお米1合ぐらいあれば、十分ってことになります。
おいしいお米がいっぱいとれる日本なのに、ちょっともったいない気もします。

慣れない新生活で五月病にならないように、しっかりごはんを食べて元気を出しましょう。

この記事のライター

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