コロンとかわいい!マッシュルームのおみそ汁

「ごちそう!おみそ汁レシピ」第六回は、西洋料理ではおなじみの「マッシュルーム」です。コロンとかわいいフォルムと、独特の歯ごたえ。生でも食べられる食材なので、さっと火を通すだけでOK。忙しい朝にもぴったりです。ビタミンや食物繊維が豊富なので、ごはんの炭水化物と一緒に摂ることで、より燃焼効率がアップ。むくみの解消も期待できます。
ホワイトとブラウンの違いは?
一昔前はマッシュルームといえばホワイトでしたが、最近はブラウンマッシュルームをよく見かけるようになりました。この二つは、色だけでなく食感や風味にも違いがあります。

ホワイトマッシュルーム
やわらかな食感でクセがないので、サラダなど生食にも向いています。ブラウンに比べるとやや日持ちが短いので、購入したら早めに食べきるようにしましょう。
ブラウンマッシュルーム
かさが茶色く軸が白いマッシュルーム。ホワイトよりも肉質が固く、香りも強め。加熱に強く、シチューなど煮込み料理にも活躍します。
この他、オフホワイト種やクリーム種、かさの直径が10㎝以上ある「ジャンボマッシュルーム」など、様々な種類があります。
ダイエットの強い味方です
マッシュルームは他のきのこと同じく低カロリー(100gあたり11カロリー)で、ダイエット中の方には強い味方。しかも高たんぱくで、ビタミンB群や食物繊維など、美容に役立つ栄養素をたっぷり含んでいます。
むくみにはたらく「カリウム」豊富!
マッシュルームの栄養素の中で、注目したいのが「カリウム」。体内の余分な水分を排出するはたらきがあり、女性に多い「むくみ」に効果があると言われています。また、カリウムは水分をため込むナトリウムを排出するはたらきもあり、塩分が過剰に体内に蓄積されるのを防ぐため、高血圧の予防も期待できます。
選ぶときはここをチェック!
マッシュルームを買うときは、かさが開きすぎていないものを選びましょう。表面がなめらかでハリがあり、裏側のひだが白いものが新鮮です。マッシュルームは収穫して日が経つごとに、ひだの裏が黒ずんで軸が伸びてきます。このようなものは、鮮度が落ちてきたしるしです。食べても問題ありませんが、なるべくその前に使い切ってください。
どうしても残ってしまう場合は、冷凍保存もできます。刻んでラップに包み、しっかり空気を抜いてビニール袋へ。このとき酢やレモン汁を振っておくと、解凍した時の変色が避けられます。

かさの裏が黒ずんでいないものを選びましょう。

日数が経過すると、軸が伸びてきます。
「マッシュルームのおみそ汁」レシピ
では、マッシュルームのおみそ汁を作りましょう。
今回はホワイトとブラウンを半々使用し、アクセントとしてグリーンアスパラを加えました。いんげんや枝豆などでも代用できます。きれいな彩りに仕上げると、食欲もアップしますよ。
コロンとかわいいフォルムを生かして、厚めのスライス、または半割りにしましょう。
■手順
1.さっと汚れを取り除きます
マッシュルームの軸についている黒い粉は、栽培時に培養土として使用されるピートモスです。さっと水で流してペーパータオルで水分を取るか、濡れ布巾で取り除いてください。きのこ類は水分を吸いやすいため、水の中につけて洗うことは避けましょう。
2.軸を残すと美味しさアップ
かさの部分から出た軸をカットします。手で引っ張るともげますが、軸に旨味があるので残しておいた方が美味しくいただけます。
切り方は、細かく刻んでしまうとせっかくの形が生かせませんので、厚めのスライスか半割りがいいでしょう。
3.煮すぎると縮むので注意して
お鍋に人数分のお出汁を入れ、火にかけます。沸騰したらマッシュルームを入れ、弱い沸騰が続く火加減で3分ほど煮ます。ここで煮すぎると水分が出て縮んでしまいますし、食感も失われますので注意してください。
4.きのこと相性のいい辛口のお味噌で
マッシュルームに火が通ったら、お味噌を溶きいれます。今回はきりっとした風味の仙台味噌を使用しました。色の濃いお味噌なので、マッシュルームの白さがきれいに出ます。お味噌が溶けたら、もう一度沸騰直前まで火にかけ、あらかじめ茹でてカットしておいたグリーンアスパラを加えます。冷凍の物を使用すると、少量だけ使えて便利です。

やや辛口の仙台赤みそを使用しました。マイルドな合わせ味噌もよく合います。
今回のまとめ
本来のマッシュルームの旬は、秋から冬にかけてですが、近年は一年中安定して市場に出回るようになりました。
サラダやシチューなど洋風の料理に使うイメージのあるマッシュルーム。
ぜひ、ごはんとおみそ汁でもお試しください。
弾力のある独特の食感は、きっとお気に入りになりますよ!

ミツクラ農林「マッシュルームの豆知識」
http://www.mitukura-nourin.com/knowledge/
野菜情報サイト野菜ナビ「マッシュルーム」
https://www.yasainavi.com/zukan/mushroom.htm
料理記者を経て、飲食店経営や化粧品会社のマーケティングの経験をもつ。
根っからのごはん党です。趣味は世界の美味しいものを食べ歩くこと。
飲食店経営者として厨房に立っていた経験から、レシピ開発のお仕事もさせてい
ただいています。