【第31回】問題:収穫後に使う器具の変遷

お米は昔からある農産物ですので、収穫以後の処理の工程は時代が変われど同じです。
具体的には、稲刈り→脱穀→籾摺り→選別→精米となります。
このような工程は今でも行われていますが、当然のことながら昔とは使う機械・道具が異なります。
問題
下記は稲作における収穫以後の処理と、それに対応する機械・道具の今昔の組み合わせです。
次のア~エから間違っているものを選び、記号で答えて下さい。
ア.稲刈り:
[昔] 鎌 →→→→ [今] コンバイン
イ.脱穀:
[昔] 干歯こき → [今] コンバイン
ウ.籾摺り:
[昔] 土臼 →→→ [今] 籾摺り機
エ.選別:
[昔] 唐竿 →→→ [今] 籾摺り機
■正解
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エの「選別: [昔] 唐竿(からざお/ からさお) →→→ [今] 籾摺り機」でした!
正しくは「(昔)唐箕」(とうみ)という機械です。
唐箕とは風の力で玄米と籾殻・その他の異物を選別する機械です。唐竿とは籾を外す(脱ぷ)ための道具です。むしろに籾を置き、その上からこの唐竿で叩くことにより籾を外していました。
イの千歯こきは、巨大な櫛が台座に乗っており歯が上を向いています。
そこに稲束を挟み、手前に引くことにより脱穀が出来るという道具です。現在ではコンバインという機械で稲刈りをしますが、この稲刈りでは脱穀も同時に行います。このように現代では違う作業をひとつの機械で済ます場合があります。
同じくウ・エの籾摺り機は籾摺りと選別を同時に行う機械です。
お米は栽培するのはもちろんのこと、収穫後、食卓に上るまでにもいくつかの工程があり、その工程のほとんどが昔は手作業です。現代はほとんどの作業が動力化されているため、生産者さんの負担は大きく軽減されたのです。
お米ファンの更なる増大に向け、今日もせっせと精米・配達・情報発信に務めてます。モットーは「楽しくなければお米ではない!」