【ごはん歳時記 9月】お祝いごとに欠かせない、めでたいお赤飯。

【ごはん歳時記 9月】お祝いごとに欠かせない、めでたいお赤飯。

9月は敬老の日、お彼岸と休日が続きます。長寿のお祝いの席に欠かせないメニューと言えば、やっぱりお赤飯。 ほんのりと赤いお赤飯の色合いは、いかにもおめでたいですね。 でも、なぜ「おめでたい」=「お赤飯」という習慣ができたんでしょうか?


ごはん歳時記

日本は四季の国。
春夏秋冬の移ろいが、暮らしに、風習に、食べ物に、
四季折々の彩りを添えてきました。
食いしん坊の人にとっては
暮らしの中で一番ビビッドに感じられる四季は
旬の食べ物かもしれませんね。
四季と食べ物を巡るエピソードで
人とごはんのつながりを辿る「ごはん歳時記」
さて今月は「お赤飯」です。

元祖・お赤飯はもち米ではなかった。

現代のお赤飯は、あずきを煮た煮汁にもち米を漬け込み、そのあとで蒸しあげて作ります。お赤飯の赤い色は小豆の煮汁の色が付いたものです。
しかし、古代から存在したと思われる赤飯の原型は、もち米を蒸したものではなく、もともと米粒が赤い「赤米」を蒸して作られていたようです。赤米は日本人の主食であるジャポニカ種とは異なるインディカ種のお米です。
お赤飯に「ごま塩」が付いていることがありますが、その謂れは本来赤いお米で作るべき赤飯を白米に色を付けているので、それを「ごまかす」ためという説があります。

有色米 - いにしえの色あいを受け継ぐ彩りの米

http://gohan.life/articles/54

赤いお米や黒いお米があるのはご存じですか?田んぼに色の違うイネを植え分けて描いた巨大アートをご覧になった方もいらっしゃるでしょう。赤米や黒米はいにしえの祭事でも使われていたと言われるお米なのです。

赤飯の赤は魔除けの色。

赤米で赤飯が作られていた時代は、お米自体が大変貴重な食物であり、更に赤という色には呪力があって、災いを避ける力の象徴であったため、神様へのお供え物にふさわしいものとして赤飯がささげられたのではないかと言われています。
ご祝儀袋の水引とか紅白の幔幕とかと同じように、おめでたい席に魔除けの力を象徴する赤飯の赤は欠かせない色なのです。
お赤飯には南天の葉が添えられていることがありますが、これも「南天」=「難を転ずる」という語呂合わせ。赤飯の魔除け効果を強めるおまじないです。

いつごろから食べられていたのだろう?

お祝い事に赤飯を食べるようになったのは室町時代からと言われています。現代日本で食べられているのと同じジャポニカ種の白米が広く栽培されるようになった江戸時代になると、赤米に代わってあずきと白米で作る現代と同じお赤飯が庶民の間にも広まっていったようです。

敬老の日にもお赤飯をどうぞ。

本来、お赤飯は旧暦の季節の変わり目、例えば秋なら9月9日の重陽の節句の日などに食べる習わしでした。しかし今はお祝い事の時しか、口にしませんね。でも、筆者が勤めていた会社の近くの小料理屋では、ランチメニューとしてお赤飯弁当がありましたし、歌舞伎座の前にあるお弁当屋さんでは観劇メニューとしてお赤飯の入った幕の内弁当が定番です。

さて 9月最初の祝日は高齢者の長寿を祝う「敬老の日」。健康を祈ってお赤飯を用意すれば、お祝いの気持ちが一層伝わるのではないでしょうか。お赤飯の赤はあずきの煮汁ですが、煮汁にはポリフェノールがたっぷり含まれているので、健康にもよいので長寿のお祝いにはぴったりですよ。

お祝い事でお赤飯がたくさん必要になったら

大勢が集まるお祝い事でお赤飯がたくさん必要な時はこちらが便利。出来立ての美味しいお赤飯が簡単にオーダーできますよ。

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