「ASAKAMAI887」プロジェクトの背景
明治時代、「猪苗代湖」の豊富な水源を都市づくりに生かし原野を拓いた“安積(あさか)開拓”により、福島県郡山市は豊かな水田が広がる県内一の米どころとなりました。米づくりに最適な内陸型の気候と粘土質の土壌、猪苗代湖がもたらす清らかな水に恵まれ、郡山産のブランド米「あさか舞」は美味しいお米として評価されています。
しかし、震災以降、郡山産米の価格は全国平均から大きく下がり、現在も価格差は縮まることなく、多くの米が業務用として安価に扱われています。
このような状況の中、郡山産米の価値を向上し、先人たちが築いた米どころ郡山の地位と誇りを取り戻すべく、独自に設けた7つの高い基準を全て満たす“あさか舞コシヒカリ”「ASAKAMAI887」の栽培に取り組み始めました。
国内で毎年のように新品種が生まれ、いわば「ブランド米戦国時代」である昨今。本プロジェクトでは、米づくりの匠21人の技術と想いを結集し、日本の水稲の作付面積の3分の1以上を占める“お米の王様「コシヒカリ」”を極限まで磨き上げた「ASAKAMAI887」で挑みます。
「ASAKAMAI887(アサカマイハチハチナナ)」について

名称の由来について
米作りには、88の手間がかかると言われています。さらに、7つの厳格な基準をクリアしたお米のみが、この最高級米となります。名称は、この「88」と「7」という数字を組み合わせたものとしました。
ブランドロゴ
「887」になぞらえて、8角形2つと7角形1つを組み合わせて制作。
ASAKAMAI887の基準について
ASAKAMAI887は、次の7つの基準をクリアした「あさか舞」コシヒカリです。
1. 食味値:88点以上
2. タンパク質含有量:6.1%以下
3. ふるい目:2.0mm
4. 整粒歩合:80.0%以上
5. 特別栽培米
6. 農業生産工程管理(GAP)へ取り組むこと
7. エコファーマー認定者
詳細は下記のリンクをご覧ください。

ASAKAMAI 887に設定された厳格な7つの生産基準は、どこよりも安全で美味しい最高級の米とその生産者の誇りを届けるために、全量全袋検査、風評払拭、特別栽培米、環境配慮など客観的指標を駆使して設定した、揺るぎない証です。
郡山産米「あさか舞(まい)」とは

「あさか舞」は、郡山市内でとれた「コシヒカリ」と「ひとめぼれ」の一等米です。
広大で肥沃な安積平野と郡山市の発展の礎となった安積開拓の「あさか」と、「美味しくて舞うような気持ち」になるという意味を組み合わせました。郡山のブランド米として市内のほか、東京や関西でも販売されています。
安積(あさか)開拓・安積疏水

明治時代、水利が悪く荒地が広がっていた郡山・安積の大地に、遠く猪苗代湖から山を越えて水を引いた安積疏水の開さく事業。そして、全国から約2,000人余りの士族が集い、原野を切り拓いた安積開拓。国営第1号となるこの大事業により、郡山は水田が広がる実り豊かな土地へと生まれ変わりました。安積開拓に懸けた先人たちの想いは、開拓者精神として現在も脈々と市民に受け継がれています。平成28年4月には、この安積開拓・安積疏水にまつわるストーリーが「日本遺産」に認定されました。
郡山市米消費拡大推進協議会について
「郡山市米消費拡大推進協議会」は、郡山市、福島さくら農業協同組合、福島県、市内の米穀業者等により構成された団体(会長:品川萬里 郡山市長)です。
郡山産米の生産体制の確立と販売促進、消費拡大を推進し、全国に誇れる一大産地としての地位を確保するとともに、米食を中心とする伝統的な日本型食生活の定着を進めるための活動を行っています。

福島県郡山市のブランド米「ASAKAMAI 887(あさか舞)」。米どころ郡山の地位と誇りを取り戻すべく、独自に設けた7つの高い生産基準を全て満たす米「ASAKAMAI 887」の栽培に取り組むプロジェクトをご紹介しています。