【第8回】問題:米粒の重さを量る指標とは?

今回は「米粒編」です。
最近「おにぎり向きのお米は何だろう」と考える機会がありましたが、その過程で導き出した解答の一つとして「米粒が大きくて、しっかりしていて、握っても口の中で適度にほどける」というものがありました。
このように「お米」を「使用する料理」という視点で見たときに、「粒の大きさはどうなっているのか?」という切り口が出てきます。
さて米粒の大きさ、そして重さはお米の品種によって異なります。
ただ、それぞれの品種のお米をひと粒ずつ取り出して大きさや重さを比べても、実はあまり意味がありません。
同じ稲穂から出来た米粒とて、一つ一つ大きさは違うからです。野菜や果物と一緒で、米粒でもきちんと実ったお米と、そうでないお米が混在しています。
そこで、品種ごとの傾向値を見る方法として「米粒が重い・軽い」を、米粒X粒単位で重さを測り比較する方法があります。
これであれば品種ごとの傾向値を正確に読み取ることが出来るからです。
”米粒X粒単位”の「X」に入る数字を次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.10
イ.100
ウ.1000
エ.10000
■正解
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ウの「1000」でした!
お米1000粒の重さを、「千粒重(せんりゅうじゅう)」と言います。この重さの比較で品種ごとの粒の重さの傾向値を計るのです。
例えば一般的なコシヒカリであれば22g前後、ミルキークィーンであれば20g前後、といったようにです。
言い換えれば同じ重さ、例えば5kgでみると、千粒重の重い・軽いで粒の多さが異なってくるのです。上記の例で言えば、コシヒカリだと約22万7000粒、ミルキークィーンだと約25万粒…となります。
ちなみに「一反当たりのお米の収量」とはあくまでもお米の重さであり、米粒の数ではありません。だから同じ米粒の量であれば千粒重が重いお米の方が収量が多くなるのです。
お米ファンの更なる増大に向け、今日もせっせと精米・配達・情報発信に務めてます。モットーは「楽しくなければお米ではない!」