おにぎり?それとも、おむすび?:ごはんいろいろ、想いいろいろ。

おにぎり?それとも、おむすび?:ごはんいろいろ、想いいろいろ。

忙しい時のお昼にはとても便利ですよね、コンビニの「おにぎり」。 でも、ちょっと待てよ。ローソンは「おにぎり」だけど、セブンイレブンは「おむすび」だぞ。 この違い、いったい何なんだろう?


どうやら「おむすび」の方が有難いらしい。

「おにぎり」と「おむすび」の違いには気づいたものの、その由来についてはまるで想像がつかない。ものの本で調べるのは面倒なのでネットで調べてみると、「おにぎり」は文字通り「握り飯」から転じた言葉で、ごはんを握って作るという製法を示している。純粋に携帯食としてのごはん。一方で「おむすび」のほうは神様の力をいただくために作ったものらしい。だから握る形も神様を象徴する山型に握るもの。ギュッと握るというよりは山型に整えるという感じだろうか。同じごはんを持ちやすい形にした食品でも、「おにぎり」はお手軽に食べられ、「おむすび」はちょっと神聖で有難くいただく食べ物のようである。

三角形に握るにはけっこう難しい。

「おむすび」はその由来からすると、三角柱や三角錐に握られるのが本来の形。コンビニで売られているものも、ほとんどが三角形である。でも実際に自分で作ってみると、三角形にまとめるのは意外に難しい。それに比べると丸いボール状のおにぎりは簡単である。ホイホイできちゃう。型抜きみたいなもので作る俵型のものならもっと簡単。
やはり三角おむすびは、神様の力を自分の体の中に取り込む食べ物だから、きちんと手間ひまかけて作らないといけないんだということ。

「おにぎり」は西高東低?

僕は関西出身だが、小さい時から「おにぎり」としか言わなかったような気がする。「おむすび」という言葉は、昔話の「おむすび、ころりん」にしか出てこない言葉だった。うちの嫁さんは和歌山県の出身だが、時折耳慣れない方言を口にする。彼女は「おにぎり」のことは「にんにこ」と呼ぶ。きっと古くから伝わる和歌山弁なのだろう。これも「にぎり飯」につながる「おにぎり」系語源と思われる。「おむすび」を日常的に使うのは関東方面のようで、どうやら「おにぎり」は西高東低で使われているらしい。

海苔が、ちょっと違うんだ。

このごろのコンビニおにぎりには、食べる直前に実に巧みに海苔をごはんに巻き付けられる包装がされている。僕はコンビニおにぎりを食べる度に、この画期的包装アイディアを発想した人に感謝と称賛を捧げているが、惜しむらくは、どうしてあの海苔が焼き海苔なんだろうかという点である。
僕の頭の中では「おにぎり」を包むのは「味付け海苔」と決まっているのだ。たぶん関西方面で育った人間は同じだと思う。おにぎりのほのかな塩味が、味付け海苔の甘みを引き立てて、おにぎりのシンプルな味わいを豊かにしてくれる。味付け海苔はおにぎりのベストパートナーなのだ。
日本の人口重心が東日本に移るにしたがって、「三角おむすび」+「焼き海苔」が握り飯の主流派になったんだ、と思うのは関西人のひがみだろうか?さて、お昼の時間である。今日はおかかを入れた三角おむすびにトライしてみるか?もちろん海苔はパリパリの味付け海苔である。「三角おむすび」+「味付け海苔」、東西折衷だなあ。

この記事のライター

関連するキーワード


おにぎり おむすび 海苔

関連する投稿


おにぎりで出会う食文化!「味覚の一週間」第7回インターナショナルBENTOコンクール

おにぎりで出会う食文化!「味覚の一週間」第7回インターナショナルBENTOコンクール

日仏交流160周年にあたる2018年。「味覚の一週間」第7回インターナショナルBENTOコンクールでは、ユニークで美味しいおにぎりのレシピをワールドワイドに募集します!


【七むすび 自由が丘店】奇跡の農園の有機米で作るおむすび

【七むすび 自由が丘店】奇跡の農園の有機米で作るおむすび

銘柄や、産地にこだわったおむすびをいただけるお店は増えていますが、七むすびは、さらにその枠を絞り生産農園を限定したおむすび屋さんです。 群馬県浦部農園産の有機米を使用し、お米のおいしさを味わって欲しいという思いから、塩むすびを提供しているそうです。


[OMUSUBI CAFE] 代官山でほおばる、ふっくら優しいふるさとの味

[OMUSUBI CAFE] 代官山でほおばる、ふっくら優しいふるさとの味

人や神様、そして自然とを「むすぶ」おむすびを、トレンド発信地でもある代官山「OMUSUBI CAFE」で食してきました。「おにぎり」と「おむすび」という言い方は諸説あるようなのですが、個人的には、漢字にすると「御結び」になり、お米の神様と塩の神様とむすんで「おむすび」とする、というお話が好きです。


日本の伝統食・おみそ汁の専門店「MISOJYU」が浅草にオープン

日本の伝統食・おみそ汁の専門店「MISOJYU」が浅草にオープン

earth grace株式会社は、書道家の武田双雲氏が結成した「TEAM地球」がプロデュースする創作おみそ汁専門店「MISOJYU」(ミソジュウ)を2018年6月5日、浅草にオープンしました。おしゃれなお店で美味しいおにぎりと味噌汁が楽しめます。


『るるぶ』編集者のこだわりおにぎり「るるぶおにぎりLABO」平日ランチタイムスタート !

『るるぶ』編集者のこだわりおにぎり「るるぶおにぎりLABO」平日ランチタイムスタート !

JTBパブリッシングが直営飲食店舗editor's fav『るるぶキッチンKYOTO』で、新プロジェクト「るるぶおにぎりLABO」をスタート。お米や海苔はもちろんのこと、おにぎりの具材、醤油やマヨネーズなど調味料にまで編集者が徹底的にこだわった、究極のおにぎりプロジェクトです。


最新の投稿


おにぎりで出会う食文化!「味覚の一週間」第7回インターナショナルBENTOコンクール

おにぎりで出会う食文化!「味覚の一週間」第7回インターナショナルBENTOコンクール

日仏交流160周年にあたる2018年。「味覚の一週間」第7回インターナショナルBENTOコンクールでは、ユニークで美味しいおにぎりのレシピをワールドワイドに募集します!


【お米クイズ】第28回:佐渡島の朱鷺(トキ)とお米の関係とは?

【お米クイズ】第28回:佐渡島の朱鷺(トキ)とお米の関係とは?

「これは知ってほしい!」五ツ星お米マイスター・小池 理雄が、皆さんへお米のトリビアを毎回楽しくお届けする「お米クイズ」。 第28回は佐渡島の朱鷺(トキ)とお米の関係についてです。


【リズラボキッチン 裏参道ガーデン】無農薬米粉100%のぷるふわパンケーキ

【リズラボキッチン 裏参道ガーデン】無農薬米粉100%のぷるふわパンケーキ

パンケーキブームが続き久しいですね。昨今の人気は、たっぷりホイップをトッピングしたハワイアン系ではなく、日本発のぷるぷるふわふわ生地のパンケーキが主流になっているように感じます。表参道にある米粉を使ったパンケーキ店「リズラボキッチン」が話題となっていると知り、早速取材してきました。


【お米クイズ】第27回:お米を研ぐ、とは?

【お米クイズ】第27回:お米を研ぐ、とは?

「これは知ってほしい!」五ツ星お米マイスター・小池 理雄が、皆さんへお米のトリビアを毎回楽しくお届けする「お米クイズ」。 第27回はお米を研ぐことについてです。


【糀屋 伊勢】お取り寄せで楽しめるヘルシースイーツ「糀ぷりん」

【糀屋 伊勢】お取り寄せで楽しめるヘルシースイーツ「糀ぷりん」

三重県伊勢市にある伊勢神宮のおひざ元に位置する、創業江戸文化13年という老舗の「糀屋」。醤油や味噌の醸造をしていた糀屋さんが作る糀を使ったこだわりのプリンはお取り寄せしてでも食べておきたいおすすめ糀スイーツです。 甘いものが苦手な方でも食べやすい甘さで、まるで和菓子のようなプリンです。手土産にも、自分へのご褒美にもおすすめの糀ぷりんをご紹介します。