春待つ如月「二十四節気七十二侯」2月の暦

春待つ如月「二十四節気七十二侯」2月の暦

「二十四節気七十二侯」は瑞穂の国・日本の暦。もともとは古代中国で生まれたものですが、長い年月を経て我が国の気候風土に馴染み、稲作を中心としたの農事の目安や暮らしの暦とされてきました。季節感を失いがちな今の時代だからこそ「二十四節気七十二侯」に親しんで日々の暮らしを大切にしてみませんか?


撮影「Takashi Maki」

二十四節気「立春」2月3日~2月17日

2021年の立春は2月3日23時59分。1985年以来昨年まで2月4日が立春にあたっていましたが、37年ぶりに日付が移動しました。
国立天文台の定義によれば、立春とは「太陽黄経が315度になった瞬間が属する日」。あと1分で日付が変わるタイミングではありますが、今年の立春は2月3日。
暦の上では春の始まり、二十四節気においては一年の始まりにあたります。田んぼは一面冬枯れの景色ですが、農家にとっては今シーズンに向けて、心を新たにする日です。

撮影「Takashi Maki」

立春の朝、門や玄関の見上げる場所に貼るとされるのが「立春大吉」のお札。古くから除災招福のご利益ありと言われてきました。これは、左右対称の文字が並び表からも裏からも同じに見えるため、もしも邪気が門をくぐってしまっても内と外を勘違いして出て行ってしまうと考えられたため。

気温で考えれば2月は一年で最も寒い頃ではありますが、徐々に日が長くなり太陽の高度も高くなって、春が遠くはないことを感じられるように。
蕾を開いた紅梅から漂う甘い香りに、心もふわりと軽くなります。

撮影「Takashi Maki」

初候は「東風解凍(はるかぜこおりをとく)。東風はあたたかさを含んだ春の風。固く凍てついた氷もとけはじめ、春の気が動き始めます。次候は黄鶯睨睆(うぐいすなく)。春告鳥とも呼ばれるウグイスの初鳴きが、近く春を知らせます。末候は「魚上氷 (うおこおりをいずる)」。いよいよ分厚い氷が割れて、魚が水面に姿を見せる頃。
冬の間、なりを潜めていた生き物も、そろりと活動を始めます。

「初午」のごちそう

初午は立春を過ぎて最初の午の日。旧暦では農作業が始まろうという頃。かつては五穀豊穣を祈って稲荷社に油揚げや赤飯、団子を供えました。
立春の頃は冬から春へ季節の大きな変わり目。体調を崩しやすい頃でもあります。お赤飯で邪気を払い、元気に春を迎えましょう。

二十四節気「雨水」2月18日~3月4日

雨水は降る雪が雨に変わる頃。雪解けが進み、季節が春に向かって、さらに一歩進みます。初候は「土脉潤起 (つちのしょううるおいおこる)」。水がぬるみ、土が潤い始めます。
昔から言われているのが、この頃に雛人形を飾ると良縁に恵まれるということ。女の子の健やかな成長と幸せを祈る3月3日上巳の節句まで、雅な衣装のお雛様が家の中を明るくしてくれます。

次候は「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」。冬の乾燥した空気から一転、大気の中に潤いが増し、遠くの山がおぼろに霞んで見えるように。末候は「草木萠動(そうもくめばえいずる)。固く閉じていた草木の芽が柔らかくなり、芽吹きの準備を始めます。

「雨水」のごちそう 手毬寿司

雛まつりには、華やかなちらし寿司やバラ寿しがぴったり。サーモンやいくら、卵をちりばめたお寿司は、宝石のようです。
今年は、いつものちらし寿司から一歩進化させて、可愛らしい手毬寿しを用意してはいかがでしょうか。シャリ玉を買ってきて半分にカットし、ラップでくるんで形を整え、サーモンスライスや生ハム、カニカマやローストビースでくるりと巻けば出来上がり。サーモンにはクリームチーズやケッパー、生ハムやローストビーフにはマスタードやチャイブをあしらって。カニやカニカマにはマヨネーズとアサツキをトッピングすれば、大人も子供も一緒に楽しめます。
シャリ玉を選ぶときは、お米の粒がふっくらしていること、つやつやしていることを見極めて。美味しいお米は美味しいお寿司の基本。美味しいお寿司で雛まつりを盛り上げましょう。

この記事のライター

好きが高じて食をテーマに20余年、食べては書く日々を送るライター・エディター。

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