【第121回】問題:エコファーマー

皆さん、エコファーマーという言葉をご存知ですか?
これは「持続農業法」という法律に基づき、堆肥などを施して土地の力を高め、化学肥料、化学農薬を減らす生産計画を都道府県知事に提出し認定された農業者をさします。
平成28年時点で、全国で約40,000件のエコファーマー認定があるなかで、最も多いのは水稲生産農業者で約半分を占めています。このように稲作では環境面を意識した取り組みが多いともいえるのですが…。
問題
さて、ここで問題です。次のア~エの行為のうち、明らかに環境を意識した行動ではないものを選び、記号でお答えください。
ア.田んぼの畔の草を刈り取ること。
イ.田んぼでジャンボタニシを活用して除草すること。
ウ.田んぼで使用する化学肥料の量を減らすこと。
エ.田んぼに多くみられる蜘蛛を防除すること。
■正解
答えは、ページをスクロールしてくださいね!
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
エの「田んぼに多くみられる蜘蛛を防除すること。」でした!
蜘蛛は益虫であり、田んぼのカメムシやウンカといった虫を捕食してくれます。蜘蛛の存在により薬剤を散布せずにすむのです。
ア…畔の草刈りですが、まず「除草剤」ではなく「手刈り」で行うことに意義があります。また畔の草刈りを丹念に行うことによりカメムシの発生を防ぎ、結果として薬剤を散布せずに済みます。
イ…ジャンボタニシそれ自体は外来種であり、従来の生態系からみて問題はありますが、西日本を中心に実際には駆除しきれないくらい繁殖しています。そのジャンボタニシに雑草を食べてもらうことは、除草剤の抑制につながります。
ウ…化学肥料を減らし自然由来の肥料を使用することにより環境に負荷をかけずにお米を栽培することができます。あまり化学肥料を使いすぎると土が固くなります。
お米ファンの更なる増大に向け、今日もせっせと精米・配達・情報発信に務めてます。モットーは「楽しくなければお米ではない!」