玄米 --- 噛めば噛むほど、いい味を出してくれるすぐれもの。

玄米 --- 噛めば噛むほど、いい味を出してくれるすぐれもの。

玄米と聞くと、「ボソボソして食べにくい」というイメージを持っておられる方が多いかもしれませんね。でも玄米はとても栄養豊富なすぐれものなんです。噛めば噛むほど、いいことあるお米です。


昔はみんな玄米を食べていた。

玄米は脱穀した米つぶからもみ殻だけを取り去ったお米です。現代の日本人は主に玄米をさらに精白した白米を食べていますが、白米が一般的になったのは精米技術が発達した明治時代以降と言われています。映画やテレビで見る時代劇のころにはほとんどの人が玄米を口にしていたはずです。

胚芽やぬかも、栄養の宝庫。

玄米はお米の中心部にある白い胚乳を包んでいる「ぬか層」が表面に残っていますから、玄米で炊いたごはんはやや茶色っぽく見えます。また米つぶがイネに成長するための胚芽と呼ばれる部分もそのまま残っています。白米では取り去られてしまう胚芽やぬか層には食物繊維やビタミン・ミネラルが多く含まれているため、玄米で炊いたごはんは白米のごはんよりも栄養豊富と言えます。

玄米は水に浸けておくとちゃんと芽を出します。次の世代のイネになる生命を蓄えている「生きた米つぶ」だからです。食物をありのままの姿でいただく考え方を「一物全体」と言いますが、お米の持つ栄養素をまるごと食べられる玄米はまさに「一物全体」を実現できる生命力あふれる食材と言えるでしょう。

食物繊維でお腹の具合にもGood!

玄米には多くの食物繊維が含まれています。その量は白米の5~6倍と言われます。食物繊維は消化されにくく、それだけでは栄養になりませんが、体にいい効果をもたらしてくれます。例えばよく噛んで食べなければならないので、食物をかむ回数が増え、消化器や脳に刺激を与えます。消化速度が遅いので腹もちがよく、血糖値の上昇も緩やかになります。繊維分は消化されずに腸まで届き、腸を刺激して動きを活発にします。また大腸で発酵・分解されると善玉菌を増やす働きを助けます。食物繊維が多い玄米を食べれば、お腹の調子を整えるさまざまな働きが活発になることが期待できるのです。

健康に欠かせないビタミンB1も豊富。

また玄米の胚芽にはビタミンB1が豊富に含まれています。胚芽を取り去った白米に比べると玄米に含まれるビタミンB1の量は約5倍。人間は自分の体内でビタミンB1を作りだすことはできませんから、玄米を食べれば効率的にビタミンB1を摂取できます。ビタミンB1は疲労回復に効果があると言われますが、不足すると脚気になることがよく知られています。明治時代、日本人に脚気が増えたのはそれまで玄米主体だった食生活が白米中心に変わったせいで、玄米から摂取していたビタミンB1が不足したのではないか、という研究結果もあるそうです。それほど玄米のビタミンB1は欠かせないものなのです。このほかにも玄米にはビタミンEやマグネシウムなどが白米よりもずっとたくさん含まれています。

「玄米はちょっと・・・」と言わず、試してみてください。

玄米は白米に比べて栄養分が豊かなお米であることは確かです。でも玄米はぬか層が付いているので水分を吸いにくいため、炊く前には白米よりも長く水に浸けておく必要があります。最短でも4時間、理想的には8時間程度水に浸けておくことがお奨め。水の分量は玄米の重さの約2倍と覚えてください。(玄米1カップ=150gに水を300ccが目安)
最近では白米とほぼ同じように炊けて、食感も玄米っぽくない加工玄米も売り出されています。健康を意識した食生活をお考えなら、玄米をしっかり噛んで食べるのがいいかもしれませんね。

この記事のライター

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