発芽玄米 - 健康志向で脚光を浴びる発芽玄米

発芽玄米 - 健康志向で脚光を浴びる発芽玄米

玄米は白米に比べてさまざまな栄養素を多く含んでいることはよく知られています。その玄米の中でも「発芽玄米」は高齢化社会で関心が高まるさまざまな病気の予防に役立つと言われる成分を含むお米として、健康面への効果に注目が集まっています。


芽吹くエネルギーは生命力の根源。

玄米は収穫したモミからモミ殻を取り去っただけですから、すべての栄養分を蓄えたまま休眠状態を保っています。ですから水分や温度の条件が整うと芽を出します。
発芽のために細胞分裂が盛んになり、酵素が活性化して胚乳に含まれたでんぷんを分解、各種のアミノ酸が遊離され機能を発揮する形になります。発芽をきっかけにして、米つぶに蓄えられていたエネルギーや栄養分が一気に解放されるのです。
発芽玄米は芽が0.5mm~1mm出た状態で発芽を止める処理をした玄米で、健康に関係する栄養素が多く含まれています。

GABAの効果が特に注目される理由。

その中でも玄米に含まれるグルタミン酸が酵素の働きで変化してできるGABA(ギャバ:γ-アミノ酪酸)がストレスの多い現代社会を生き抜く力になるのではないかと、注目を集めています。
GABAは人間の脳内にも存在する天然アミノ酸の一種で、脳や神経の興奮を鎮める機能を持っていると言われています。そこでストレスを和らげたり、よく眠れたりする効果が期待できます。脳内の血流を良くなれば酸素を多く供給できるようになるため、記憶力や学習能力を高め、アルツハイマー病の予防も目指す研究も進められています。また肝臓や腎臓の働きを改善するとも言われ、高血圧など成人病の予防面でも注目されています。

ストレスの多い生活を送っていると脳内のGABAが消費されて少なくなるため、GABAを補給することが健康を保つうえで重要になります。GABAの含有量が白米はもちろん、玄米に比べても大幅に多い発芽玄米が脚光を浴びる理由はここにあるのです。

抗酸化作用を持つ成分なども吸収されやすい形に。

発芽玄米の中には、GABAの他にも活性酸素を抑制すると言われるフェルラ酸、抗がん作用が期待されるフィチン酸などが、遊離されて体に吸収されやすい形で含まれています。
マグネシウム・カリウム・カルシウム・亜鉛・鉄といった健康に欠かせないミネラル分も発芽玄米ではフィチン酸との結合が解けているので、玄米に比べても吸収されやすい形になっています。

食物繊維が多いのも健康的。

発芽玄米は必須アミノ酸であるリジンやその他の遊離アミノ酸も白米に比べて豊富に含まれていますが、食物繊維の含有量が多いことでも健康志向の強い人たちに人気があります。
発芽玄米の食物繊維は白米の3倍以上と言われています。食物繊維が多いと消化のスピードが遅くなり、血糖値の上昇も緩やかになります。血糖値の上昇が緩やかになれば、血糖を抑えるために膵臓から分泌されるインスリンの量も減りますから結果的には体内に蓄えられる脂肪分が減り、肥満を防ぐ効果があると言われています。血糖値の上昇速度はGI値(※1)という指標で表されますが、発芽玄米のGI値は白米の60%程度という低さ。GI値が低ければ低いほど、血糖値の上昇スピードが緩やかな食品ということになります。

  • ※1:GI値とはGlycemic Indexの略で、その食品が体内で糖になって血糖値を上昇させる速度で比較。ブドウ糖を摂取した時の上昇率を100としています。

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