無洗米 - 手間いらずだけではない、無洗米のメリット

無洗米 - 手間いらずだけではない、無洗米のメリット

精白米の表面に付着しているヌカを、あらかじめ機械処理で取り去ってある無洗米は、炊く前にお米を研がなくてもすむ便利なお米として、忙しい人たちに人気があります。でも無洗米はお手軽なだけではなく、環境にも優しいお米でもあるのです。


無洗米が研ぎ洗いせずに炊ける理由

無洗米ができるまで

普通の精白米は炊く前に水洗いしなくてはいけません。精白米の表面には肌ヌカ(※1)が残っているので、これを洗い流さないと炊き上がったごはんにヌカの匂いが残ってしまうからです。無洗米はあらかじめ肌ヌカを取り去る加工をしてあるため、炊く前に洗う必要がありません。

普通の精白米は米研ぎが必要。

  • ※1 肌ヌカ:精白米の表面に残っている粘着性の強いヌカのこと。

おいしさや栄養分は精白米と変わりません。

無洗米といっても、おいしさや栄養分が流れ出したりはしていません。むしろ精白米を研ぐ時に米つぶ表面のうまみ層を傷つけてしまうことがあるのに比べると、肌ヌカだけをきれいに取り去った無洗米のほうがうまみ層がきちんと残っています。またお米に含まれるビタミンB1は水に溶けやすい性質があるため、精白米を研いだ時に一部溶け出してしまいますが、水を使わずに加工した無洗米ならビタミンB1はそのまま保たれています。

研ぎ水を出さないから環境にやさしい。

3カップ分の白米を洗う時には約4.5リットルの水を使うと言われています。無洗米にすれば研ぎ水はいりませんから、1か月に2リットルのペットボトル約70本分の水道水を節約できる勘定になります。

お米を洗った研ぎ汁には有機物やリン・チッソが含まれています。有機物は下水処理場で除去できますが、処理過程でエネルギー消費を伴います。リンやチッソは下水処理では完全には取り除けないので最終的には川や海に流れます。流入したリンやチッソで水質が富栄養化するとプランクトンが増殖して赤潮やアオコ発生の原因となってしまいます。ですから研ぎ汁を出さない無洗米は、省エネルギーや環境保護の面でも自然にやさしいお米といえます。

また、研ぎ汁と一緒に流されていた肌ヌカは、無洗米製造の過程では飼料や肥料にリサイクル利用することができるようになったので、資源の有効利用にも役立っています。
水で洗わないというだけではなく、省エネ・環境保護・資源リサイクルさまざまな面で無洗米は優等生のお米なのです。

炊く時は水の分量に注意しましょう。

同じカップで白米と無洗米を量ると無洗米の方がわずかに多くなります。肌ヌカが付いてない分、無洗米のほうが米つぶが多く入ります。ですから無洗米専用カップでない計量カップで無洗米を量って炊く場合には、普通の白米を炊く時よりも水を5~10%増やしてください。(1カップあたり大さじ1~2杯分です。)
なお、肌ヌカは白米5kgに対して約150g含まれるといわれます。同じ5kg入りのお米を買うとすれば、5kg全部が食べられる無洗米のほうがごはん2膳分ほどお得ということですね。

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