【ご馳走!おみそ汁レシピ第7回】豆苗のおみそ汁で、発芽パワーをいただき

【ご馳走!おみそ汁レシピ第7回】豆苗のおみそ汁で、発芽パワーをいただき

中華食材として使われることの多い「豆苗」。一年中お手頃な価格で手に入り、くせのない味わいで様々なお料理に利用できます。発芽する際に生成される希少な栄養素が豊富で、美容にも役立つアンチエイジングの強い味方。ぜひおみそ汁で美味しくお召し上がりください。


シャキシャキ食感が楽しい!豆苗のおみそ汁

「ごちそう!おみそ汁レシピ」第七回は、シャキシャキ食感が楽しめる「豆苗」です。豆苗はえんどう豆(グリーンピース)から発芽した葉と茎で、成長したものをさやごと食べるのが「さやえんどう」や「スナップえんどう」。親戚の赤えんどう豆は、みつ豆など和菓子にも使用されます。日本には昭和中期に中国から伝わった、まだ歴史の新しいお野菜です。

買うときは葉の色をチェックして

豆苗を買うとき、気をつけたいのが鮮度。ほとんどのものは根がついたままパック詰めにされていますが、もし根が切られている場合は日持ちが短いので、すぐに使い切るようにしてください。
また、葉の色も鮮度を見極める大切なポイント。緑の色が鮮やかで、茎がしっかり張っているものを選びましょう。古くなると葉の色が黄ばんで茎もしんなりしてきます。野菜室に入れるときは立てた状態で、重圧がかからないよう保管してください。

なお、豆苗の根は切り離した後に再び収穫が可能です。その場合、茎に小さな若葉が出ている部分まで長めに残すとうまく成長します。水栽培でも数日で新芽が出ますが、しっかりした茎にするなら、やわらかく耕した土に植える方がよいでしょう。

女性に嬉しい栄養がたっぷり

豆苗は発芽の際に生成される希少な栄養を含有しており、わずか約50gで成人女性が一回の食事で必要なビタミンKと、ビタミンA、葉酸、ビタミンCの70%以上を摂ることができます。

特にビタミンKは、骨粗しょう症になりやすい更年期以降の女性には、積極的に摂ってほしい骨を丈夫にするビタミン。また、細胞の代謝を促進する葉酸は妊娠・授乳期の女性に不可欠と言われており、女性にとって豆苗は天然のサプリメントのはたらきをしてくれる、とても優秀な野菜なのです。

さらに、ごはんやパンなどの炭水化物に不足しがちなβカロテンがトマトの約3倍。ビタミンB2はにんじんの約7倍も含まれ、おみそ汁として摂ることで、栄養バランスの調整やアンチエイジングにも役立ってくれます。

「豆苗のおみそ汁」レシピ

では、作り方です。豆苗は豆独特の匂いがありますので、それを消すために少量の玉ねぎをプラスしました。白ねぎの細切りや、青ねぎの小口切りでも美味しく作れます。
切るときはキッチンはさみが便利ですよ!

手順

1.豆苗の茎と根を切り離します

豆苗は根がついたまま流水でざっと洗い、振って水分を落とします。根を切り離すのは包丁でもいいですが、豆が絡まって切りにくい部分があります。その場合は、キッチン用のはさみで切るとかんたんです。

2.玉ねぎはごく少量をスライス

豆苗1パックに対して、中くらいの玉ねぎ1/4個分を薄くスライスします。これで約4~5人分のおみそ汁になります。

3.先にたまねぎを煮ます

お鍋にお出汁を入れて火にかけます。小さく沸騰してきたら玉ねぎのスライスを入れ、2分ほど煮ます。

4.豆苗はさっと火を通せばOK

玉ねぎが煮えたら豆苗を入れ、1分ほど煮たら火を止めます。

5.お味噌を溶いて仕上げます

お味噌を溶きいれ、もう一度火にかけます。沸騰直前で火からおろしたら出来上がり。豆苗は細いので、すぐに火が通ります。煮すぎるとシャキシャキした歯ざわりがなくなりますので、短時間で仕上げてください。

米と麦の合わせ味噌を使用しました。豆苗は甘口のお味噌によく合います。

今回のまとめ

苗やもやし、スプラウトなどは、種(豆)から発芽する際のエネルギーを豊富に蓄えています。ぜひいろいろなお料理に取り入れて、健康増進や美容に役立ててください。カロリーも低く、食物繊維がお腹をすっきりさせてくれます。ごはんが大好きな方は緑色の健康野菜をプラスして、バランスの良い食生活をめざしましょう。

豆苗研究会(豆苗の栄養)
http://www.murakamifarm.com/myouken/know/nutrition/

日本食品標準成分表2015年版(七訂)(抜粋)
https://www.alic.go.jp/content/000138414.pdf#search=%27%E4%BA%94%E8%A8%82%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%A3%9F%E5%93%81%E6%A8%99%E6%BA%96%E6%88%90%E5%88%86%E8%A1%A8

この記事のライター

料理記者を経て、飲食店経営や化粧品会社のマーケティングの経験をもつ。
根っからのごはん党です。趣味は世界の美味しいものを食べ歩くこと。
飲食店経営者として厨房に立っていた経験から、レシピ開発のお仕事もさせてい
ただいています。

関連する投稿


【ご馳走!おみそ汁レシピ第9回】すっきり爽快、オクラと生姜のおみそ汁

【ご馳走!おみそ汁レシピ第9回】すっきり爽快、オクラと生姜のおみそ汁

この時期は、暑さと湿度で食欲が落ちたり、エアコンで体が冷えている方が多いと思います。そんな方にぜひ食べていただきたいのが、栄養豊富な夏野菜「オクラ」と、冷えを防いで食欲を増進する「生姜」のおみそ汁。さっぱり風味で、ごはん(炭水化物)の消化を促します。


【ご馳走!おみそ汁レシピ第8回】茄子と甘とうのおみそ汁で夏を満喫!

【ご馳走!おみそ汁レシピ第8回】茄子と甘とうのおみそ汁で夏を満喫!

夏野菜が店頭に並ぶ季節になりました。次第に気温が上昇するこの時期は、梅雨の湿度も加わり消化機能が低下しがち。ごはんが好きな方は積極的に野菜でビタミンを摂るように心がけましょう。今回は茄子と甘とう、二種の夏野菜を使ったフレッシュなおみそ汁です。


【ご馳走!おみそ汁レシピ第6回】かわいい!マッシュルームのおみそ汁

【ご馳走!おみそ汁レシピ第6回】かわいい!マッシュルームのおみそ汁

きのこのおみそ汁は定番ですが、西洋きのこの「マッシュルーム」で作っても美味しいのをご存知でしょうか。今回はホワイトとブラウン、2色のマッシュルームに、アスパラガスで緑のアクセントを加え、味わいは和風、見た目は洋風のおみそ汁に仕立てました。


【ご馳走!おみそ汁レシピ第3回】年に一度の「新わかめ」をおみそ汁で

【ご馳走!おみそ汁レシピ第3回】年に一度の「新わかめ」をおみそ汁で

わかめは一年中いつでも手に入る食材ですが、実は旬の時期があります。海水温が上昇する春に収穫された「新わかめ」は、塩蔵や乾燥などの加工をせず、生のままで市場に出回ります。この時期だけの若々しい味わい、ぜひ美味しいおみそ汁で堪能してください。


【ご馳走!おみそ汁レシピ第2回】春の味覚「せり」でヘルシーおみそ汁

【ご馳走!おみそ汁レシピ第2回】春の味覚「せり」でヘルシーおみそ汁

春の七草にも数えられる「せり」。早春を告げる香味野菜のひとつです。すっきりした風味は、おみそ汁の具材としても昔から好まれてきました。熱に弱いため、調理にはちょっと一工夫が必要です。今回は「せりのおみそ汁」の、失敗しない作り方をご紹介します。


最新の投稿


6月30日は“令和初”の夏越の祓!初のコンビニエンスストア・百貨店での展開も決定!全国的に拡がる新・行事食「夏越ごはん」

6月30日は“令和初”の夏越の祓!初のコンビニエンスストア・百貨店での展開も決定!全国的に拡がる新・行事食「夏越ごはん」

一年の後半を新たな気持ちでスタートし無病息災を祈る、毎年6月30日に行われる神事の「夏越の祓(なごしのはらえ)」に合わせて、新たな行事食として注目されている「夏越ごはん」。今年は初のコンビニエンスストア・百貨店での展開も決定し、「夏越ごはんの唄」動画も登場するなど、ますます広がりを見せています。“令和初”の夏越の祓。季節の歳時食として「夏越ごはん」に注目です。


二十四節気七十二侯って何?

二十四節気七十二侯って何?

「二十四節気」という言葉をご存知ですか? これは古くから季節の指標とされたもので、もともとは古代中国で考え出されました。 「二十四節気七十二侯」を知ることは、私たちの暮らしや食文化を育んできた日本の気候風土を知ること。 これから毎月、二十四節気と七十二侯を中心に日本の暦を振り返りつつ、米づくりに関する節目、伝統行事や各地の祭り、梅しごとや味噌作りなど暮らしに関する行事を見ていきましょう。また、節気ごとに旬を味わうごはんもご紹介します。


若者の街、渋谷にお米の美味しいお店が新しくオープン! キャットストリートの渋谷側、新しいビルのライスバーガーのお店。

若者の街、渋谷にお米の美味しいお店が新しくオープン! キャットストリートの渋谷側、新しいビルのライスバーガーのお店。

渋谷駅から徒歩10分のキャットストリート渋谷側にある、ライスバーガー専門店です。お米の新しい形を提案することをコンセプトに作られたライスバーガーや、店内で製造されたポン菓子も楽しめるお店です。 デザイン会社さんが母体となっており、渋谷らしく新しいコンセプトとアプローチが特徴です。


【ご馳走!おみそ汁レシピ第9回】すっきり爽快、オクラと生姜のおみそ汁

【ご馳走!おみそ汁レシピ第9回】すっきり爽快、オクラと生姜のおみそ汁

この時期は、暑さと湿度で食欲が落ちたり、エアコンで体が冷えている方が多いと思います。そんな方にぜひ食べていただきたいのが、栄養豊富な夏野菜「オクラ」と、冷えを防いで食欲を増進する「生姜」のおみそ汁。さっぱり風味で、ごはん(炭水化物)の消化を促します。


【お米クイズ】第53回:お米の収穫量「反収」

【お米クイズ】第53回:お米の収穫量「反収」

「これは知ってほしい!」五ツ星お米マイスター・小池 理雄が、皆さんへお米のトリビアを毎回楽しくお届けする「お米クイズ」。 第53回はお米の収穫量「反収」についてです。