【ごはん歳時記 7月】土用の丑の日、なぜウナギ?

【ごはん歳時記 7月】土用の丑の日、なぜウナギ?

暑さに負けないごはんといえば、やっぱりうな丼。でもどうして「土用丑の日」=「ウナギ」になったんでしょうね?由来はともかく、夏のスタミナ食の元祖かも。


ごはん歳時記

日本は四季の国。
春夏秋冬の移ろいが、暮らしに、風習に、食べ物に、
四季折々の彩りを添えてきました。
食いしん坊の人にとっては
暮らしの中で一番ビビッドに感じられる四季は
旬の食べ物かもしれませんね。
四季と食べ物を巡るエピソードで
人とごはんのつながりを辿る「ごはん歳時記」
さて今月は「ウナギ」です。

土用は1年に4回もある。

そもそも「土用」の意味は、季節の変わり目である「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の直前の時期を表す言葉。ですから、夏に限らず年に4度訪れるのですが、夏場の「土用丑の日」ばかりが有名になったので、どうも夏を示す言葉と誤解されているようです。

正確には「土用丑の日」は、立夏前18日間のうち、十二支の「丑」に当たる日を指す言葉で、今年(2018年)は7月20日と8月1日の2日あります。
「土用丑の日」が2度ある場合には2日目の丑の日を「二の丑」と呼ぶそうです。

「土用丑の日」は日本初のキャンペーン・コピー?

「土用丑の日」は夏のキーワードとして定着することになったきっかけとは何か?

これには諸説があるようですが、最もポピュラーな説は江戸時代の蘭学者でありアイデアマンだった平賀源内が、知り合いの鰻屋に販売促進の知恵を頼まれて「本日 土用 丑の日」と書いた看板を出したら大当たりしたという話。

当時は暑い夏には「う」の文字が付く食材を食べるのが健康にいいと言われていたようです。
例えば瓜・梅干し・うどんなど。そこで「う」の付く日に「ウナギ」を食べるのが健康にいいと思われたのかもしれませんね。
だったら「丑の日」ではなく「卯の日」でもよかったような気もしますけどね。

それはともかく、日本初のキャッチフレーズとか、日本初の販促キャンペーンと言われる所以です。

ウナギの旬は、夏ではないらしい。

確かに暑い季節に栄養分の高いウナギを食べるのは理にかなってはいます。
でも天然物のウナギに限っていうと、夏場は旬ではないそうです。
産卵の準備に入る初冬の頃、一番脂がのって美味しいウナギになるんだそうですよ。

もっとも、稚魚の不漁や資源の枯渇が心配されている今の日本では、天然物のウナギにお目にかかる機会はほとんどないと言ってもいいでしょう。
養殖物であれば、一年中美味しいウナギが食べられるのはうれしいですね。

食欲をそそるあの匂いは、やっぱり夏の風物詩。

暑さで食欲が衰え、あっさりしたものばかり食べたくなる時期でも、ウナギを焼く匂いが漂ってくると白いごはんの上に乗った美味しそうなウナギのかば焼きがすぐに頭に浮かんできますよね。
濃厚なウナギの食味と淡白な白いごはんの組み合わせが、暑さの中でも食欲をそそる絶妙なバランスを生み出しているのでしょう。

白いごはんの上にさまざまな食材をトッピングする「丼物」は和食独特のメニュー。
食卓の主役でありながら、さまざまな食材を脇役として活かすことのできる「ごはん」の力の奥深さが感じられます。

夏バテ気味のあなた、ちょっと贅沢して「うな丼」ではなく「うな重」を奮発してみてはどうですか?

この記事のライター

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