【ごはん歳時記 5月】五月晴れに似合う「かやくご飯」の「かやく」は何?

【ごはん歳時記 5月】五月晴れに似合う「かやくご飯」の「かやく」は何?

気持ちいい晴れの日が続く五月は、食欲も旺盛。白いごはんにいろいろな具材を加えると、ますますご飯が進みます。炊き込みご飯、お赤飯、チャーハン、ピラフ、おかゆ・・・・。ところで「炊き込みご飯」と「かやくご飯」、何が違うんでしょう?


ごはん歳時記

日本は四季の国。
春夏秋冬の移ろいが、暮らしに、風習に、食べ物に、
四季折々の彩りを添えてきました。
食いしん坊の人にとっては
暮らしの中で一番ビビッドに感じられる四季は
旬の食べ物かもしれませんね。
四季と食べ物を巡るエピソードで
人とごはんのつながりを辿る「ごはん歳時記」
さて今月は「かやくご飯」です。

関東では「五目ご飯」、関西では「かやくご飯」

「かやくご飯」という呼び名は関西の方言のようです。さまざまな具材とだし汁をお米に加えて炊いた「炊き込みご飯」の一種を、関西では「かやくご飯」、関東では「五目ご飯」と呼び慣わしてきたようです。

関西では「五目ご飯」とは言わない。

「かやくご飯」はもともと精進料理だったようですが、明治以降は肉や魚介類も具材に加えるようになってバリエーションが増えたようです。具材が5種類でなくても「五目ご飯」です。しかし関西では「五目ご飯」という呼び名は定着していません。「五目」は関西方言では「ゴミ」に通じるから、ご飯のネーミングには合わないという説もあります。

かやく」は「火薬」?

筆者は関西の生まれ。
小さいころは母が作ってくれる「かやくご飯」が大好物でした。油揚げ・こんにゃく・人参・しいたけ・ごぼうなどを混ぜた炊き込みご飯でした。今でも新橋や京橋にある関西うどんのお店によく行きますが、そこでもおうどんのサイドメニューに小さなお茶碗に盛った「かやくご飯」が用意されています。このお店では鶏肉も炊き込まれています。

しかし「かやく」が何を意味するのか、ずっと知りませんでした。調べてみたら「かやく」は漢字で書くと「加薬」。漢方薬の世界で効果を高めるために別の薬を加えることを意味する言葉だそうで、料理の世界でいえば「薬味」みたいなものでしょうか。薬味はメインの食材ではありませんが、お料理の味を引き立てる大事な脇役。「薬味を加える」=「加薬」でごはんに格別の美味しさが加わるわけですね。決して火の出る「火薬」ではなかったことがわかりました。

旬の食材で、もっと美味しさが加わる。

確かに白いごはんに飽きた時には、ちょっと趣向を変えて「かやくご飯」が出てくると食欲も増します。しかも具材がいっぱい入っているから、ご飯だけでもいろいろな栄養を摂れそうな気もします。

春は旬の食材が続々と出てくる季節です。タケノコ・鯛・アサリなど、旬を迎えた食材で作る「炊き込みご飯」は食材が5種類以下であっても「五目ご飯」であり、立派な「かやくご飯」です。

ご飯+旬の食材=かやくご飯。

まさにご飯のおいしさを増やしてくれる「加薬」効果ですね。

この記事のライター

関連する投稿


【お米クイズ】第32回:炊飯器の進化

【お米クイズ】第32回:炊飯器の進化

「これは知ってほしい!」五ツ星お米マイスター・小池 理雄が、皆さんへお米のトリビアを毎回楽しくお届けする「お米クイズ」。 第32回は炊飯器の進化についてです。


【ごはん歳時記 9月】お祝いごとに欠かせない、めでたいお赤飯。

【ごはん歳時記 9月】お祝いごとに欠かせない、めでたいお赤飯。

9月は敬老の日、お彼岸と休日が続きます。長寿のお祝いの席に欠かせないメニューと言えば、やっぱりお赤飯。 ほんのりと赤いお赤飯の色合いは、いかにもおめでたいですね。 でも、なぜ「おめでたい」=「お赤飯」という習慣ができたんでしょうか?


地元愛!ご当地レトルトカレーまとめ

地元愛!ご当地レトルトカレーまとめ

平年より高い気温が続き、全国的に猛暑となっている日本列島。食欲を刺激するスパイシーなカレーを食べて、夏バテも吹き飛ばしたいですね。最近のレトルトカレーは種類が豊富で味も本格的!今回はスーパーでも手に入る名店の味から、こんなカレーもあるの?!と驚きの地元愛あふれる一品まで。日本各地のご当地カレーをご紹介します。


【ごはん歳時記 7月】土用の丑の日、なぜウナギ?

【ごはん歳時記 7月】土用の丑の日、なぜウナギ?

暑さに負けないごはんといえば、やっぱりうな丼。でもどうして「土用丑の日」=「ウナギ」になったんでしょうね?由来はともかく、夏のスタミナ食の元祖かも。


[代々木八幡/リトルバード]グルテンフリーカフェで米粉の可能性について考えた

[代々木八幡/リトルバード]グルテンフリーカフェで米粉の可能性について考えた

代々木八幡の「リトルバード」は外国人観光客に圧倒的な支持を得ているグルテンフリーカフェ。メインだけでなくスープや副菜もグルテンフリーという徹底ぶりがその人気の秘密です。今回Daisyはリトルバードで食事を楽しみながら、改めてグルテンフリーと米粉について考えてみました。


最新の投稿


これまでにない新しい「爽やかにしびれる辛さ」が加わった、今年見逃せないブーム鍋『しびれ鍋』が続々登場!!

これまでにない新しい「爽やかにしびれる辛さ」が加わった、今年見逃せないブーム鍋『しびれ鍋』が続々登場!!

「花椒(ホワジャオ)」の柑橘系の爽やかさと後からビリビリとしびれる味わいにとりこになる人が増殖中。今年はこの「しびれる鍋=しびれ鍋」が多数登場!  もつや餃子、海鮮やカレーなど、バリエーションも豊富にさまざまな「しびれ鍋」をDDグループで楽しめます!


新潟プレミアム米「新之助」を食べに、いざ表参道へ!

新潟プレミアム米「新之助」を食べに、いざ表参道へ!

新潟のプレミアム米「新之助」は新潟県が約20万の候補から選抜した銘柄。「新しい」「新潟」を意味する「新」を用いて、「誠実で芯が強く、スタイリッシュな現代的日本男児」をイメージして名づけられた注目米なのです。今回新米が期間限定で表参道で実際に食べられる!と聞きつけ、早速Daisyがレポートしましたよ!


【秋の極上ソトごはん】実りの秋が到来!澄んだ空の下、ハイキングや行楽に季節を感じるまぜごはんを!

【秋の極上ソトごはん】実りの秋が到来!澄んだ空の下、ハイキングや行楽に季節を感じるまぜごはんを!

雲が高く、空気が澄んだ秋は、野山へのお出かけにぴったりの季節です。きのこや栗、銀杏などの山の幸、サンマや牡蠣、秋鮭などの海の幸も市場に出回って食欲倍増。そんな秋の味覚を「ごはん屋便」のごはんに合わせておいしい行楽ごはんに! 混ぜるだけ、乗っけるだけのカンタンクッキングでOK。わっぱや竹カゴに詰めて、みんなと一緒に出かけましょう!


イベント続々!「おにぎりアクション2018」おにぎりの写真でアフリカに100万食の給食を

イベント続々!「おにぎりアクション2018」おにぎりの写真でアフリカに100万食の給食を

おにぎりの写真を投稿するだけで、開発途上国の子どもたちに給食が届く取り組み「おにぎりアクション」が今年も始まりました!アクションを盛り上げる参加企業の取り組みも熱気を帯びています。各企業が工夫を凝らした取り組みやイベント、ぜひご参加くださいね。


日本の収穫祭は、お米で祝おう。米で楽しむハロウィーン「Oh!米(マイ)ハロウィーン」

日本の収穫祭は、お米で祝おう。米で楽しむハロウィーン「Oh!米(マイ)ハロウィーン」

「小さなこどもがいて繁華街に行けない」「仮装には抵抗がある」などの理由から、ハロウィーンに参加すること自体を断念している方も多いようですが、ハロウィーンの楽しみ方は仮装だけではありません。そごう・西武では、秋の収穫物の代表格である「米」をテーマとしたハロウィーン限定ごはんやおやつが登場、先着でかわいいお化け手ぬぐいがもらえるなど、老若男女問わず楽しめるハロウィーンを提案中です!


アクセスランキング


>>総合人気ランキング