【ごはん歳時記 3月】ひな祭りとお米の、切っても切れない関係

【ごはん歳時記 3月】ひな祭りとお米の、切っても切れない関係

ひな祭りには欠かせないメニューがいっぱいありますね。 「ちらし寿司」「ひし餅」「雛あられ」「白酒」、これみんな素材は「お米」。 お米の国ニッポンのお祭りとお米の、切っても切れない深い縁です。


ごはん歳時記

日本は四季の国。
春夏秋冬の移ろいが、暮らしに、風習に、食べ物に、
四季折々の彩りを添えてきました。
食いしん坊の人にとっては
暮らしの中で一番ビビッドに感じられる四季は
旬の食べ物かもしれませんね。
四季と食べ物を巡るエピソードで
人とごはんのつながりを辿る「ごはん歳時記」
さて今月のメニューは「ひな祭りの食べ物」です。

ちらし寿司で出身地がわかる?

ひな祭りの定番ごはんは「ちらし寿司」というのは、いつごろから定着したんでしょう。あなたが小さいころ食べた「ちらし寿司」はどんなお寿司でしたか?

筆者は京都出身ですが、「ちらし寿司」といえば酢飯に煮たシイタケやレンコン・かんぴょうなどを混ぜて、その上に錦糸玉子や茹でエビ・焼きアナゴなどを散らしたお寿司でした。見た目がきれいで賑やかなお祭りっぽいお寿司でした。


東京で「ちらし寿司」といえば酢飯の上にお刺身や玉子焼きを乗せたお寿司で、握ってない握り寿司みたいな感じですよね。
江戸前の新鮮な魚が美味しい東京と、鮮魚が手に入りにくい京都では、ちらし寿司に使える素材も調理の仕方も変わるんですね。

他にも「五目寿司」とか「バラ寿司」とか呼び名は違いますが、お祝い事に食べるお寿司は各地の特産物や風習を反映してさまざまなバリエーションがあるようです。お雑煮同様、ちらし寿司の中身で出身地がわかるかもしれませんよ。

色にも意味がある「ひし餅」と「雛あられ」

ひし餅は普通の鏡餅などと同じようにもち米をついて作ります。重ねる時は上からピンク・白・緑の順に重ねます。色はくちなし(ピンク)・ひしの実(白)・よもぎ(緑)でつけていますが、いずれも健康に良いとされる食物です。ピンクは「魔除け」や「桃の花」、白は「清浄」や「白雪」、緑は「長寿」や「春の芽生え」を意味すると言われます。

ひし餅の色の意味

着色意味・言われ
ピンクくちなし魔除け・桃の花
ひしの実清浄・白雪
よもぎ長寿・春の芽生え

雛あられはひし餅を小さく砕いた物が原形とも言われますが、もち米を油で揚げて作ったものもあります。色はひし餅と同じ3色の場合と黄色を加えた4色の場合があり、それぞれ意味が違うらしいですよ。

雛あられの色の意味

意味・言われ
3色の場合白=大地 緑=木々 ピンク=命
4色の場合白=冬 緑=春 ピンク=夏 黄=秋

雛あられも関東と関西では味付けが違っており、関東風は砂糖をまぶした甘い味、関西は醤油や塩味が主流だそうです。
同じもち米から作っても、食感が違うので違った味が楽しめますね。素材としてのお米の幅広い力です。

「白酒」と「甘酒」はまるで別物。

記憶の中でひな祭りに飲んだ白くて甘い飲み物は何ですか。白酒?甘酒?
それは甘酒のはずです。白酒というのは蒸したもち米にみりんや焼酎を加え、熟成させた後にすりつぶした「お酒」で、甘みは強いですがアルコール分も9%ほどあります。つまり本当の「白酒」は子供が飲んではいけないものです。

甘酒のほうは、ごはんやおかゆに米麹を加えて加熱熟成したもの。でんぷんの甘みはたっぷりありますがアルコール分はほとんどありませんから、お子さんが飲んでも安心です。家庭では酒粕に甘味料を加えて甘酒にすることが多いですが、これは少しアルコール分が含まれますから、小さい子供さんは要注意ですね。

ひし餅やあられとは姿形はずいぶん違いますが、白酒も甘酒も原料として使われているのはお米。ひな祭りを賑やかに盛り上げてくれる美味しいメニューは、応用力に優れた食材、ニッポンのお米が風味豊かに演出してくれるのです。

この記事のライター

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